この記事では、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されることが教育指導要領に書かれたことについて考えます。ブックマークの整理をしていたときに、次の記事を見つけました。

この記事では、プログラミングの授業についての勘違いを3点記載してくれています。
- プログラミング言語の使い方を覚えるのではない。
- 『プログラミング』という新しい教科ができるわけではない
- プログラミング教育では、毎回パソコンやタブレットを使って勉強するわけではない
一般家庭の親御さんはもちろん初等教育の教員さんが困り果てている姿が想像できますね。2003年(平成15年度)に、高校(普通科)の授業に情報という授業が必修化されてされましたが、その時の状況によく似ているような気がします。
中等教育現場の情報教育の体験談
私は「情報」科目で高校(普通科)に教育実習に行ったことがあります。その時は、高校の先生って情報機器をまったく使えていないなと感じました。そして、使い方がとても難しいなと感じました。WORDやEXCELを使うときって「クラス便り」や成績を集計するときは使いますが、それ以外は、中々使うのが大変ですね。学校自体は携帯の持ち込みを禁止しているところもあって情報共有ツールとしては使えないし、生徒の状況を観察してメモをするには、パソコンに書くよりノートに書いたほうが早い。授業は基本的に黒板が基本なので、授業計画も紙に書いたほうが本番をイメージできて良かった気がします。(私も授業はやっぱり、黒板でやるのが好きです。)
教育実習のときは、Excelで何かを教えた記憶がありますが、現場の先生に「パソコン教室ではないから」と言われた言葉を今でも覚えています。
高校の情報教育の目標は次のものです。
情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ、情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに、社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ、社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1_(%E6%95%99%E7%A7%91)
この目標は、もはや堅苦しくて何を言っているのかがわかりません。スキルを教えるのではなくて、情報判断力を教えて、自らの考えで動ける人を育てましょうと書いてあります。難しい。。。
情報教育の専任教員の数
情報は、受験科目ではないので「美術」や「体育」みたいな位置づけで中々大変ですね。この記事を書くときに見つけたニュース記事なのですが、高校(情報)の専任教員は、2割しか居ないようです。

現役の教員が普通免許状を持っていない教科を担当するには、都道府県教委が発行する「臨時免許状」(3年有効)を持つか、「免許外教科担任」(1年有効)の許可を受ける必要があるんですね。
初等教育の情報教育への感想
高校生に教えるより小学生に情報を教えるほうが簡単だと思います。私の中で普通の人にプログラミングって何?と聞かれたときは、「決まった形で説明書を書くようなもの」という説明をします。プログラミングをする際に必要なことは、簡単に書くと次のことです。
- どんなことがプログラムでできるか。
- プログラムを作る
- 最初の状態を理解する
- 終わりの状態を決める
- 条件分岐(if文)
- 繰り返し文(for文)
- どんな順番でやるか
- 実際に動かしてみる
プログラムを正しく作ることを求めるのではなくて、プログラミングを使うとこんな楽しいことや便利なことができて、具体的にはこういうのが事例ですという教え方がいいですね。
IF文とかFor文とか高校生に教えるのはなんだか簡単過ぎますが、小学生に教えるには、教えやすいですね。黒板とプリントでもできそうです。そうは言われても、、、プログラミングって難しそうだと思われる方も多いと思いますが、CODE.ORGというサイトがとっつきやすいです。久々に見るとバリエーションが増えてますね。
実際にCODE.ORGをつかって小学生にプログラミング教育をしたレポートがネット上に転がっていました。教員視点の記事です。ご興味のある方はどうぞ。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000464776.pdf
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